両式テニス

軟式・硬式どちらのテニスも同時に楽しむ新しいテニス理論

テンション その1

ナツですハート(トランプ)

ストリンガーを名乗る私ですが、ストリングのテンションについて多くを語っていません。

なぜでしょう?

それはテンションに関しては、未だによく分からないからです。

すみません。

でも、硬式軟式の違いが一段落したので、このテーマに話を変えてみたいと思います。

よく分かっていないので、将来、今日とは違うことを言っているかもしれませんが、あくまで、今の私の見解を話します。

テニスが趣味でスポーツ工学を研究している元埼玉工業大学教授【川副嘉彦】さんが開設した川副研究室の論文によれば、

ストリングのテンションを変えても、反発係数は変わらない

と言っています。

その理由は長くなるので、ここでは解説しませんが、それが正しいとしたら、テンションを何ポンドで張っても、テンションロスが生じて何ヵ月使い続けて面圧が落ちても、ボールの勢いは変わらないということになります。

この方は、私が否定するスナップバック理論の提唱者でもありますが、テンションによる反発係数は変わらないとする研究結果は、私の経験から照らしても、納得できるものです。(この方すごい方なんですが、それでもスナップバックだけは納得いかないので、他のことも半信半疑になってしまう私がいます)

でも、ストリング使い続けると、とばないと感じますよね。

じゃあ、とばなくなる感覚の正体はなんなの?

その正体を、私は、打球音が鈍っていくからだと思っています。

テンション(正確には面圧ですね)が落ちると、打球音が鈍くなっていくために、本当はボールの勢いは失われていないのに、人は「とばない」「ボールに勢いがなくなっている」と感じ、余計な力を入れてラケットを振り回してしまい、余計な力が入ればスイングスピードが遅くなって、本当にボールの勢いが落ちていくこともあると思っています。

つまり、ボールがとばないと感じているのは、単なる脳の勘違いであって、ボールをとばす能力だけを考えるならば、テンションによる違いはなく、また、張りたてでも、1年使ったストリングでも、とばす能力は変わらないじゃないのってのが、テンションに対する今の私の見解の基本となっています。

次回もつづきます

ナツでしたテニス